- そそぐ
- I
そそぐ【注ぐ・灌ぐ】〔室町頃まで「そそく」と清音〕※一※(自動詞)(1)水が流れ込む。
「東京湾に~・ぐ川」
(2)雨・雪などが降りかかる。「竹の葉に~・ぐ雨」
※二※(他動詞)(1)液体を容器などに流し込む。「田に水を~・ぐ」「椀(ワン)に汁を~・ぐ」
(2)上からふりかける。「甘茶を~・ぐ」「降り~・ぐ光」「痛き傷には辛塩を~・くちふがごとく/万葉 897」
(3)(涙を)流す。 おとす。「花にも涙を~・ぐ」
(4)心・力などをそのほうに向ける。 集中する。「愛情を~・ぐ」「完成に力を~・ぐ」「全員の視線が~・がれる」「心血を~・ぐ」
‖可能‖ そそげる︱慣用︱ 朱を~・火に油を~IIそそぐ【雪ぐ・濯ぐ】〔「濯(スス)く」の転〕(1)身に受けた汚名・冤罪(エンザイ)などを晴らし, 名誉を挽回(バンカイ)する。「恥を~・ぐ」
(2)水などで汚れを除く。 清める。「歓楽の酒の泌みた唇を~・ぎ/麒麟(潤一郎)」
‖可能‖ そそげる
Japanese explanatory dictionaries. 2013.